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ブログ
- 作品展のご紹介
- 2017.06.08
伝統工芸士 鍋谷 淳一氏 作品展のご紹介
銀座ショップで開催される、
伝統工芸士展第四弾「鍋谷淳一」作品展のご紹介です。
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鍋谷淳一氏 プロフィール
1995年 ㈲鍋谷グラス工芸社入社
2008年 経済産業大臣指定伝統的工芸品 伝統工芸士に認定
2015年 第27回江戸切子新作展東京都知事賞受賞
2016年 第28回江戸切子新作展最優秀賞経済産業省商務情報政策局長賞)受賞
今回の氏の作品展は、伝統への挑戦と、
江戸切子の新たな世界が見えてきます。
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フクロウがモチーフの作品。
標的を見据える瞳は、まるで本当に生きているかのようなリアリティ。
無機物であるはずのガラスに生命が吹き込まれたようです。
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「パラサイト」と銘打たれた作品。
無数のカットで構成される、滑らかにうねる模様は、
江戸切子の多様性と、伝統に新たな挑戦をするという氏の姿勢が見て取れます。
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伝統文様の「八角籠目(はっかくかごめ)」をふんだんに取り入れたグラス。
まるで宝石を貼りめぐらせているかのようなカットは、
眺めるだけで、美しさで満たされるような感覚を抱きます。
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厳格な伝統模様の中には、可愛らしい花模様が隠れ、
気品が感じ取れますね。
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丸みのあるフォルムに生き物のような肌感と、しなやかな曲線は、
先進的なデザインで見る人を飽きさせません。
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漆黒と透明、この対極が生み出すコントラストが、
細く繊細なカットを見事に引き立たせています。
光を殆ど通さない黒のガラスに、これほど緻密なカットの彫り込みは、
氏の高度な技術力の結晶です。
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グラス底のカットは様々な理由から、「底菊」と呼ばれる定番カットが多く、
今回の氏の作品は底のカットもユニーク。
実際に使うシーンでは、グラスの底を見る機会が多くなり、
長く使うほど、その良さを実感できるのではないでしょうか。
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青い色被せの花器。
側面に施されたのは大小の丸いカットのみと、
シンプルな構成でありながら、とても印象的な模様を生み出しています。
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優雅で遊び心溢れる氏の作品は、唯一無二であり、
是非店頭でご覧になって頂きたいと思います。
近くにお越しの際は、気軽にお立ち寄り下さい。
会期は、2017年8月9日(水)までとなります。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。