information
ブログ
- 作品展のご紹介
- 2016.04.18
伝統工芸士 鍋谷聰氏 作品展のご紹介
月15日よりカガミクリスタル銀座ショップにて開催中の「伝統工芸士 鍋谷聰 作品展」のご紹介です。
前回の根本達也氏に続き、四人目の伝統工芸士作品展です。
可愛らしいデザインと、繊細なカットが作り出す輝きを是非ご覧ください!
鍋谷聰氏の江戸切子は植物、水、光といった自然物をモチーフにしたデザインが特徴的です。
3月に発売した花の冷酒杯も、5色それぞれに花をイメージしたカットを施しています。
こちらは「波の光 万華鏡」というロックグラスです。
口元のカットは海面を泳ぐ魚の群れを表現しており、生命の宝庫である海をさまざまな技法で巧みに表現しています。
底面にも細かな菊底が入っており、万華鏡と呼ぶにふさわしい、どこから見ても非の打ちどころのない美しいグラスです。
こちらは今回の展示の為に特別に作成された「Leaf」という作品です。
黒被せガラスは光が入らず、彫る部分が全く見えないそうです。培われた感覚を頼りに、慎重にカットを施すことでズレのない美しい模様が彫り込まれているのです。
底面にも細かな菊つなぎ紋が施されており、黒と透明の大胆なコントラストと、緻密な紋様は見飽きることがありません。
また、ロックグラスは口元も丁寧にカットされています。
黒い色ガラスの厚みだけ、均一に削ぎ落とされることで現れる透明のガラスに、匠の技を感じます。
口当たりまで丁寧に作り込まれているからこそ、作品としての品格があります。
こちらも海をイメージした「波の光」というロックグラスです。
菊つなぎ紋もさることながら、大きく施されたかまぼこカットがとても美しいです。
ブレのない滑らかなカット面は、持つたびに指にフィットし、氏の持つ高い技術に触れることが出来ます。
こちらは少し変わった形の「海の光」というぐい呑みです。
水面の波間に揺らめく、光と影を表しており、シンプルでありながら面白い表情を生み出しています。
底には珊瑚をモチーフにした、菊つなぎ紋が施されています。
こちらは上から下まで星七宝紋が施された花瓶です。
七宝とは仏教の経典に書かれている七つの宝「金、銀、瑠璃、珊瑚、瑪瑙(めのう)、玻璃(はり)、蝦蛄(しゃこ)」を表していると言われています。
その七宝を上下左右に途切れることなく繋いでいくことから、七宝つなぎは円満を表す、縁起の良い吉祥紋として親しまれています。
職人の手だからこそ作り出せるぴたりと合ったカット文様は、360°どの角度から見ても隙の無い崇高な美しさがあります。
同じく星七宝を全面に施したロックグラスです。
写真ではお伝えすることが出来ないのですが、カットによってガラスの反射が引き出されて、グラス底面に光が溜まっているような輝きがあります。
そしてこちらは「水と光」という名の花器です。
この大きさになってもカット面の滑らかさは、グラスのものと変わらず美しく施されています。
今回紹介しきれなかった商品も並んでいますので、是非店頭に足を運んでみてください。会期は6月8日までとなります。
ご好評につき会期延長となりました!6月19日(日)までの開催となります。
会期終了いたしました。皆様のご来店誠にありがとうございました。
通常の商品と同じように、代金引換での発送も承っておりますので、ショップにお越しいただけない場合は銀座ショップまでお問い合わせください。(TEL:03-3569-0081)
※商品は随時再入荷いたしますが、人気商品のため売切の際はご容赦ください。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。