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ブログ
- クリスタルガラスを楽しむ
- 2015.06.29
ガラスの水族館
梅雨の季節に入り、じめじめとした日が続いております。
雨はうっとうしく感じてしまいますが、本当は生活には無くてはならない恵みの雨ですよね。
お気に入りの傘やレインブーツを用意したらきっと梅雨のお出かけも楽しくなりますよ♪
さて、今回はそんな水の世界で生きる魚たちをご紹介します。
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カガミクリスタルの本社ショップでは展示を大きく変え、壁一面をまるで水族館のように飾りました。
ガラスの板で仕切られた棚に、グラヴィール彫刻でガラスに彫り込まれた魚たちが泳いでいます。
こちらに並んでいる作品は全て松浦松夫氏がグラヴィールを施したもので、図柄はもちろん、ガラスの形状デザインから手掛けています。
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グラヴィールは銅の円盤を使い、ガラスの表面をじっくりと削っていく技法です。
切子のシャープなカットとは異なり、細かな濃淡で図柄の表現が可能です。
じっくりと時間をかけて彫り込み、磨くことによって、図柄が浮き上がって立体的に見えてくるのです。
また、ガラスが透明だからこそ、手前と奥の模様が複雑に重なりあって深みや奥行きを生み出します。
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こちらはヤマメが彫り込まれた作品です。
ガラスの手前と奥にヤマメが彫り込まれているのが見えますか?
泡の入った清涼感のあるガラスが、見えない器に入った水のように感じられます。
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こちらの作品にはトビウオが彫り込まれ、飛び交い泳ぎ進む様が巧みに表現されています。
クリスタルガラスに彫り込まれることで、彫られた部分に光がたまり、やわらかく発光しているように見えます。
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潮の流れを感じるガラスの形も独特で面白いですね。
鯵の泳ぐ様が生き生きと表現されています。
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身近にある美しい景色の一瞬を、ガラスの中に閉じ込めた作品たち。
グラヴィール彫刻は非常に繊細で細かな濃淡の表現が特徴です。本社ショップにお越しいただいた際には、是非実際の作品をご覧ください。
18日(土)19日(日)のセールの時にも展示をしております。