江戸切子について
江戸時代後期、江戸大伝馬町のビードロ屋、加賀屋久兵衛が手掛けた切子細工が今日の江戸切子の始まりと言われています。町民文化の中で育まれた江戸切子は、江戸時代のおもかげを色濃く残し、優れた意匠や技法の数々は現代に至る180有余年もの間、途絶えることなく切子職人によって受け継がれてきました。
カガミクリスタルではさまざまな伝統の文様を基本に、新しい江戸切子の組み合わせや構成、新たな意匠による現代の江戸切子を作り出しています。そしてその江戸切子は、カガミクリスタルの切子士と共に、伝統工芸士の方々の協力を得て制作されています。
魚子
(ななこ)
切子面の細かな光の反射が、魚の鱗が連なっているように見える様から。
六角籠目
(ろっかくかごめ)
切子のラインが、竹籠の六角形の編目と似ているところから。
八角籠目
(はっかくかごめ)
切子のラインが、竹籠の八角形の編目と似ているところから。
菊つなぎ
(きくつなぎ)
細かな交差の連続が、菊の花の連なった様子を思わせるところから。
麻の葉
(あさのは)
切子の交差が麻の葉の形になるところから。
江戸小紋などにも用いられる伝統的文様。
矢来
(やらい)
竹や丸太を粗く組んだ柵の組み方から。
七宝
(しっぽう)
両端のとがった長楕円形をつないだ連続模様。
七宝つなぎという伝統文様のひとつから。
四角籠目
(しかくかごめ)
切子のラインが竹籠の四角形の編目と似ているところから。